脳内スキャン
ファンタジー属性と自己理解
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ファンタジー属性診断から見える本当の自分|RPGと自己理解の意外な関係

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なぜ人はファンタジーに自分を投影するのか

キャラクリエイト画面で30分悩んだ末に、結局いつもの魔法使いを選んでいた。3回連続でこれだ。——RPGの職業選択は、思っている以上に「いつものパターン」に引っ張られる。

この選択には、自分でも意識していない性格の傾向が反映されていることが少なくありません。剣士を選ぶ人は困難に正面から立ち向かいたい性質を持っているかもしれないし、ヒーラーを選ぶ人は日常でも周囲のケアに自然と回るタイプかもしれない。

心理学には「投影」という概念があります。自分の内面にあるものを外の対象に映し出す心の働き。ファンタジー世界のキャラクター選択は、まさにこの投影が起きやすい場面です。

4属性に見る心理的傾向

火属性を選ぶ人には、情熱的でエネルギッシュな性格の持ち主が多い。行動力があり、やると決めたら即実行。会議で「とりあえずやってみましょう」と最初に言い出すのは大体このタイプ。困難があっても燃える——文字通り火のような推進力を持っています。

水属性は、柔軟性と適応力に優れた人が惹かれやすい。どんな状況にもしなやかに対応し、相手に合わせたコミュニケーションが取れる。グループの中で自然と聞き役に回っているなら、水属性の素質があるかもしれません。穏やかに見えて、実は芯の強さも持ち合わせているのが特徴。

風属性は、自由を愛し、束縛を嫌うタイプ。スマホの中に旅行アプリが3つ以上入っている人、急に「どこか行きたい」と言い出す人——心当たりがあるなら風属性の可能性大。ひとつの場所にとどまるのが苦手で、変化のある環境で力を発揮します。

土属性は、安定と着実さを重視するタイプ。「まず計画を立てよう」が口癖で、旅行の持ち物リストを3日前には完成させている。派手さはないけれど信頼感は抜群で、長期的な関係を大切にする人が多い。

RPGの役割選択と日常の役割

タンク(盾役)を選ぶ人は、日常でも責任感が強く「自分が守らなきゃ」という意識が強い。飲み会で酔いつぶれた友人を介抱するのは、だいたいこのタイプ。

ヒーラーを選ぶ人は、周囲の体調や気分に敏感で、困っている人を放っておけない。職場で誰かが落ち込んでいると真っ先に「大丈夫?」と声をかけに行く人、心当たりはないだろうか。

アタッカーを選ぶ人は、課題に対してまず行動で解決しようとする傾向がある。会議で議論が堂々巡りし始めると「じゃあ自分がやります」と手を挙げるのがこのタイプです。

バッファー(支援役)を好む人は、自分が前に出るよりも全体の底上げに貢献したい人。実社会でも、共有ドキュメントを整備したり、新人にさりげなくコツを教えたりと、チームの生産性を上げる役回りを自然と担っていることが多い。

厳密な心理分析とまでは言えないけれど、「なぜ自分はこの役割に惹かれるのか」を考えてみると、普段の行動パターンとの共通点に気づくことがあります。

「なりたい自分」と「今の自分」のギャップ

ファンタジーのキャラ選択で面白いのは、それが「今の自分」を反映しているのか「なりたい自分」を反映しているのか、両方のパターンがあるということ。

日常では慎重派なのにRPGでは猪突猛進の戦士を選ぶ人は、心のどこかで「もっと大胆に行動したい」という願望を持っているのかもしれません。逆に、普段は社交的なのにゲームでは孤高の魔法使いを好む人は、実は一人の時間をもっと欲しいと思っている可能性がある。

こうした「理想の自分」と「現実の自分」のギャップに気づくことが、自己理解を深めるきっかけになる。ファンタジーだからこそ、普段は出てこない本音が顔を出すのでしょう。

ユングの元型とファンタジー

ユング心理学には「元型(アーキタイプ)」という概念があります。英雄、賢者、トリックスター、母なる女神——こうした普遍的なキャラクター像は、文化や時代を超えて人間の物語に繰り返し登場するもの。

ファンタジー作品に登場するキャラクターの多くは、これらの元型をベースにしています。そして私たちが特定のキャラクターに惹かれるとき、自分の中にある対応する元型が反応している——とユング的には解釈できる。

英雄像に惹かれる人は自分の中の「挑戦者」が共鳴しているし、賢者に惹かれる人は「知恵」を重んじる部分が反応している。ファンタジーの好みは、自分の深層心理を映す鏡になり得ます。

ファンタジーを入り口にした自己分析のすすめ

堅苦しい自己分析はハードルが高いけれど、ファンタジーを切り口にすると気軽に始められます。

好きなRPGの職業を3つ挙げて、なぜそれが好きかを考えてみる。好きなファンタジー作品のキャラクターの中で一番共感するのは誰か、そしてなぜか。こうした問いかけは「自分は何を大事にしているか」に自然と行き着く。

真面目に答えても良いし、遊び感覚でもいい。大事なのは、自分の内面と向き合う機会を持つこと。入り口がファンタジーでも、見えてくる自分はリアルなもの。

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